インデックス投資は本当に儲かるか?実データで検証する

「株式投資は怖い」「損するんじゃないか」という不安を持ちながらも、「インデックス投資なら安全と聞いた」と興味を持ち始めた方は多いはずです。

この記事でわかること:

  • 月3万円を10年・20年・30年積み立てたときのP10/P50/P90の実数値
  • 悲観シナリオ(P10)でも30年後に元本の何倍になるか
  • インデックス投資が「儲からない」ケースと回避方法
  • 複利効果が後半で加速するメカニズム

Money Portalのシミュレーターを使って実データで検証しました。


インデックス投資とは?30秒で理解する仕組み

インデックス投資とは、日経平均やS&P500などの指数に連動する投資信託(インデックスファンド)を積み立てる投資方法です。

  • 個別株の銘柄分析が不要
  • 自動的に数百〜数千銘柄に分散投資
  • 信託報酬(コスト)が低い(年0.05〜0.2%程度)
  • 「市場全体の成長に乗る」シンプルな戦略

代表的なファンドが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。


前提条件

項目 設定値
銘柄 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
想定年利(過去10年CAGR、円ベース) 14.96%
ボラティリティ(年率) 15.54%
毎月の積立額 30,000円
初期投資額 0円

利回りの根拠:SLIM_USの円ベースCAGRをシミュレーターが自動計算した値です(記事作成時点:2026年5月、過去10年実績)。シミュレーターは利用可能な全期間のデータを使用するため、現在の表示値と異なる場合があります。表示・計算ともに小数第2位(%換算)で統一しており、第3位を四捨五入しています。将来のリターンを保証するものではありません。


シミュレーション結果:10年・20年・30年

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)毎月3万円×30年のシミュレーション結果

積立期間 元本合計 悲観(P10) 中央値(P50) 楽観(P90) 元本比(P50)
10年後 360万円 490万円 726万円 1,134万円 2.0倍
20年後 720万円 1,749万円 3,391万円 7,118万円 4.7倍
30年後 1,080万円 5,562万円 1億3,220万円 3億2,594万円 12.2倍

「本当に儲かるの?」に答える3つの事実

事実1:長期になるほど元本割れリスクが急減する

10年時点の悲観シナリオ(P10)でも元本360万円に対して490万円と元本を上回っています。20年・30年になるほど悲観シナリオと楽観シナリオの差は広がりますが、どのシナリオでも元本を大幅に超えた結果が出ています。

事実2:複利の威力は後半で爆発する

毎月3万円を積み立てると:

  • 10年の元本は360万円 → 中央値726万円(元本の2.0倍)
  • 20年の元本は720万円 → 中央値3,391万円(元本の4.7倍)
  • 30年の元本は1,080万円 → 中央値1億3,220万円(元本の12.2倍)

10年目から20年目の間に2.0倍→4.7倍と倍率が上がり、30年目には12倍超に。複利効果は「後半になるほど加速する」性質を持ちます。

事実3:悲観シナリオでも30年で「5,000万円超」

最悪クラスの悲観シナリオ(P10)でも、30年後の資産は5,562万円です。元本1,080万円の約5倍。長期積立の力がいかに大きいかを示しています。


インデックス投資の「儲からない」ケース

以下の状況では儲からない、または損失が出やすいです:

状況 理由
数ヶ月〜数年で売却する 複利効果が発揮される前に終了
下落局面で損切りする 底で売却して損失確定
高コストのファンドを選ぶ 信託報酬1%超だと長期で大きな差
一点集中で個別株と混同する 個別株は「インデックス投資」ではない

まとめ

  • インデックス投資は長期・継続が前提であれば「本当に儲かる」投資方法
  • 毎月3万円×30年の中央値シナリオで元本の約12倍(約1億3,220万円)の試算
  • 悲観シナリオ(P10)でも30年後に5,562万円
  • 複利効果は後半ほど加速するため、始める時期が早いほど有利
  • 高コストファンドの回避と長期保有の継続が成否を分ける

実際に自分の積立額・期間でシミュレーションしてみてください → シミュレーターを使う