S&P500とオルカン、NISAで選ぶならどっちがいい?
新NISAを始めようとすると必ずぶつかる問いが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のどちらにするかです。
この記事でわかること:
- S&P500とオルカンの年利・ボラティリティの実データ比較
- 毎月3万円×20年でどれだけ差が生まれるか(具体的な金額)
- 米国集中とグローバル分散の本質的な違い
- どちらを選ぶべきかのタイプ別判断軸
Money Portalのシミュレーターで毎月3万円×10年・20年の実データを比較しました。
S&P500 vs オルカン:基本スペック比較
| 項目 | S&P500(SLIM_US) | オルカン(SLIM_AC) |
|---|---|---|
| 対象指数 | 米国大型株500社 | 先進国+新興国 約2,900銘柄 |
| 想定年利(過去10年CAGR、円ベース) | 14.96% | 12.41% |
| ボラティリティ(年率) | 15.54% | 14.79% |
| 米国株の比率 | ほぼ100% | 約60〜65% |
| 分散度 | 米国集中 | 全世界に広く分散 |
利回りの根拠:各銘柄の円ベースCAGRをシミュレーターが自動計算した値です(記事作成時点:2026年5月、過去10年実績)。シミュレーターは利用可能な全期間のデータを使用するため、現在の表示値と異なる場合があります。表示・計算ともに小数第2位(%換算)で統一しており、第3位を四捨五入しています。将来のリターンを保証するものではありません。
シミュレーション比較:毎月3万円積立

10年後(元本360万円)
| 銘柄 | 悲観(P10) | 中央値(P50) | 楽観(P90) |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 490万円 | 726万円 | 1,134万円 |
| オルカン | 446万円 | 649万円 | 932万円 |
| 差額(S&P500優位) | 44万円 | 77万円 | 202万円 |
20年後(元本720万円)
| 銘柄 | 悲観(P10) | 中央値(P50) | 楽観(P90) |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 1,749万円 | 3,391万円 | 7,118万円 |
| オルカン | 1,416万円 | 2,537万円 | 4,637万円 |
| 差額(S&P500優位) | 333万円 | 854万円 | 2,481万円 |
数字から見えること:3つのポイント
1. リターンはS&P500が高い(過去実績ベース)
20年後の中央値で比べると、S&P500が3,391万円に対してオルカンは2,537万円と約854万円の差があります。これは米国株が2016年以降に他地域を大きく上回るパフォーマンスを見せたためです。
2. ボラティリティはオルカンが低い
オルカンのボラティリティは14.79%で、S&P500の15.54%より小さいです。全世界に分散している分、特定の地域・国への集中リスクが低く、急落時の値動きがやや穏やかな傾向があります。
3. 米国の覇権が続くかどうかが分岐点
S&P500が優れているのは「米国株が今後も世界をリードし続ける」という前提に基づいています。一方オルカンは「どの国・地域が成長しても自動的に取り込む」設計です。米国の比率が高すぎるリスクを気にする場合はオルカンが保険になります。
どちらを選ぶべきか:タイプ別の考え方
| あなたのタイプ | おすすめ |
|---|---|
| リターンを最優先したい | S&P500 |
| 地域分散でリスクを抑えたい | オルカン |
| 米国集中が不安 | オルカン |
| 「世界経済の成長に乗りたい」 | オルカン |
| シンプルに米国だけ持ちたい | S&P500 |
どちらか迷ったら両方を組み合わせるのも有効です(例:S&P500 70% + オルカン 30%)。
まとめ
- 過去実績ではS&P500がオルカンを上回るリターン(20年中央値で約854万円の差)
- ボラティリティ(リスク)はオルカンがやや低く、分散効果がある
- S&P500は米国集中、オルカンは全世界分散という根本的な違いがある
- どちらも低コストで長期積立に適しており、どちらを選んでも大きな失敗はしにくい
- 「米国集中が怖い」ならオルカン、「リターンを重視」ならS&P500が基本の判断軸
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